OLIVER PEOPLES      
「オリバーピープルズ」がハリウッドスターに愛される理由

 「オリバーピープルズ」(OP)が今年、ブランド創設20周年のアニバーサリーイヤーを迎え、あらためて注目が集まっている。14月に、ロサンゼルスの高級ビーチ、マリブで世界6つ目の路面店がオープン。今年から来年にかけて、東京を始め、世界各地で記念イベントが計画されており、その後はラスベガス、マイアミ、ロンドンなど積極的な出店攻勢が続く予定だ。「OP」は今、一番勢いを感じる。アメリカを代表するパイオニア的アイウエアブランドだということは今さら言うまでもない。ハリウッドスターやミュージシャンが最も愛用しているアイウエアと言えば「OP」だ。

例えば、今夏、上映された「オーシャンズ13」でブラッド・ピットが掛けていたのは「OP」。それだけではない。彼は、他の主演作「ファイトクラブ」や「ミスター&ミセス・スミス」などでも「OP」を使用していた。実は、プライベートでも大の「OP」ファンなのだ。

  なぜ、これほどハリウッドセレブたちの心を掴んでいるのか。それは、「OP」が他の追随を許さないラグジュアリーなスタイルと信頼感を完璧に確立しているからだろう。

  「OP」が1986年、ウィリアム・ホールデン主演の映画の舞台にもなったウエスト・ハリウッドのサンセット大通りにオプティカルショップをオープンした頃から、挑戦的なデザインはひそかに注目されていた。「OP」創設者でチーフデザイナーのラリー・レイトが運命的に出会ったのは「ヴィンテージ」だった。彼は、ヴィンテージやレトロと、その時代に合ったモダンを融合させ、「新しいヴィンテージ」を誕生させた。クラシックとモダンのミックスは、今でこそ新しいトレンドではないが、当時はアイウエアの認識が変わるほどの衝撃だった。以来、ラリーは、アイウエアのトレンドセッターとして、彼が毎シーズン繰り出す新デザインには常に注目が集まるようになった。シンプルで決して主張しないが、知的でゴージャスな存在感がある「スタイリッシュ・ヴィンテージ」。やがて、その最先端デザインが、ハリウッドスターたちにも好まれるようになり、人気はみるみる世界に広まった。今や販売先は45の国と地域に拡大している。

  「OP」のモデルには、ひとつひとつ名前が付いている。「アラベル」は映画「軽蔑」に中のブリジット・バルドーの役名、「ダンカン」はケルト語で「戦士」の意味。ラリーが各作品に、どれだけの愛着を込めているかがわかる。流行は移り変わるものだが、「OP」は20年の中で、ずっと人気が衰えないベストセラーモデルも数多く残している。

  そして、アメリカン・ヴィンテージは、未来へ向けてどんなトレンドメッセージを発してくれるのか。「OP」の新しい歴史は、もう始まっている。

(「WWD for JAPAN vol.1442 OLIVER PEOPLES Special Issue」より)